サッカー基礎トレーニング4選
2025/07/09

ドリブル:~ボールを運ぶ感覚を覚える
練習ポイント
- ・軸足(ボールに触らない、支える足)は常にボールの横に運び、自分のへその下にボールがくるように意識する。
- ・自分の足からボールが離れないように意識する。
- ・フェイントや相手をかわす際には足の外側(アウトサイド)を使うと有効。
ボールを触る足、軸足、姿勢
[練習方法]
複数のプレーヤーは両サイドに分かれ、その中央に4つコーン仕切った「動作エリア」を設定する。先頭プレーヤーは、ボールをドリブルしながら前進をはじめ、動作エリア内に入ったらボールを止めて、再びドリブルをして対面サイドへ向かって前進。対面で待機しているプレーヤーの後ろへ並んだら、列先頭のプレーヤーがスタート。これを繰り返す。
■軸足(ボールに触らない、支える足)は常に「ボールの横」を意識
ボールは、足の甲と足首付近がタッチするように、足首を寝かせながら蹴ると、しっかりと押し出せる。軸足(ボールに触らない、体を支える足)はボールの横へ運ぶ。 最初はボールを見ながら自分のへその下にボールがくるように意識する。
ボールの横へ軸足を運ぶ感覚を活かしてリズムよくボールタッチしながらドリブルしよう。
慣れてきたら、動作エリアでボールを止めずに対面に待機するプレーヤーにパスを出す。動作エリア内でボールが蹴るには、自分の足から大きくボールが離れないように意識する。
発展型の練習では、対面同士のプレーヤーが同時にドリブルを開始する。動作エリアの中央に置いたコーンの手前で相手をかわすイメージで進行方向右斜め前にボールを運び、そのまま前進する同じように逆足バージョン(進行方向左斜め前にボールを運ぶ)動きも練習する。
フェイントや相手をかわす際には足の外側(アウトサイド)を使うと有効。右斜め前へ進むときは、右足の外側、左斜め前へ進むときは左足の外側を使う。
コントロール:~狙ってボールを止める
練習ポイント
- ・ボールを止める感覚を覚える。
- ・ボールを受けるときは、転がってくるボールの上部に触れる。
- ・コントロールは、できるだけボールに当たる面を大きくしするように足の内側(インサイド)で行う。
ボールを止める感覚を覚える練習
[練習方法1]
ボールを出す指導者、ボールをコントロールするプレーヤーに分かれる。四隅にマーカーコーンを置いて四角形を作っておく。
プレーヤーは手前2つのマーカーコーンの線上でボールを受け、置いたマーカーコンの右線上または左の線上をドリブルで通過し、出し手である指導者のところまでボールを戻す。ボールを戻し終えたら列の後ろに並ぶ。
慣れてきたら指導者はプレーヤーにパスを出した後、進行方向を指示する。受け手は指示された通り、ボールをコントロールして出し手に戻す練習も行う。
■足の内側(インサイド)でボールをコントロール
足とボールの接触面ができるだけ大きくなるように、足の内側をボールが来る方向に向ける。ボールを触らない足(軸足)より前でボールを受けるようにする。
ボールを受けるときは、転がってくるボールの下部で受けるとボールが浮いてしまうので、ボールの上部に触れるように意識する。
ボールをコントロールする前には、ボールをしっかり見て、力まずどこへパスを出すべきか考え、ボールをコントロールした後には顔をあげてすぐ次のプレーへ移る。
[練習方法2]
ボールは2個用意し、4人のプレーヤーがパス練習できる距離をとって四角形の四隅に立つ。それぞれが対角線上になる相手とパス交換を行う。このとき、自分のボールをコントロールして、他のボールに当たらないタイミングでパスをする。
次にボール1個を使って、4人でパス練習をする。一人が、誰かにパスを出したら、パスをしたプレーヤーに対して、次にパスを出す人を腕で指示する。パスを受けたら、パスをした人が出す指示を見て、指示の通りパスをだし、またパスを出した人が次の指示を出すという繰り返し練習。
また、パスを受けない二人が、じゃんけんをして勝った人が次にパスを受ける役になる。あいこの場合は、パスを受けた人は出した人に戻す。ゲーム性を取り入れながら、即座に判断し動く力を養うようにする。
■軸足の膝を柔らかく使う
ボールの勢いを吸収するため、軸足の膝を柔らかく使う。立ったまま受けるとボールをはじいてしまうので注意。
トレーニングに活用いただけるアイテム紹介
シュート:~狙って蹴る
強いボールを蹴るポイント
- ・腕を大きく広げバランスをとる
- ・軸足は大きく強く踏み込む
- ・蹴る足を後ろに引き上げる(テイクバック)
- ・蹴った後の押し出し(フォロースルー)
ボールを狙って蹴る練習
[練習方法]
ゴールを準備(可能な限り、ネットが貼ってあるもの)する。の両サイド(下部あたり)に目標となるマーカーコーンを置き、狙いとする。止まっているボールをシュートする練習から行い、慣れてきたら指導者などに転がしてもらったボールを追いかけてシュートする。次に、自分で自分にパスをしてそのボールをシュートする。
■軸足で強く踏み込み、相手をかわすイメージで蹴る
ボールが前方に転がっているため、軸足を少し前に踏み込み、シュートの瞬間にボールが軸足の横にくるようにしましょう。
強いボールを蹴るには、身体全体で力を込めてボールを押し出す。ポイントは4つ。
1つ目、腕を大きく広げバランスをとる。
2つ目、軸足は大きく強く踏み込む。
3つ目、蹴る足を後ろに引き上げる(テイクバック)
4つ目は、蹴った後の押し出し(フォロースルー)
パス:~味方とパスで協力する
練習ポイント
- ・ボールの横に軸足がくるように意識する。
- ・ボールを蹴る時は、力まず押し出し、振り抜く感覚をつかむ。
- ・正確なパスをするには、味方や相手プレーヤーの位置を捉えながら蹴る瞬間までしっかりボールを見る。
ボールをパスするときの良い姿勢を身に着ける練習
[練習方法1]
二人一組でボールを1個を使用。両サイドに、マーカーパッドラインタイプなどを用いてスタート位置、ゴール位置となる目印を設置。スタート位置に一人が立ち、2m程度離れた地点に、向き合う形でもう一人のプレーヤーが立つ。スタート位置に立ったプレーヤーは、前方に歩きながら、もう一人のプレーヤーへパスを出す。
パスの受け手となるプレーヤーは、蹴られたボールを足の裏で静止させて、後方に下がりながらゴール位置へ動く。ゴール位置まで到達したら役割を交代。この動作練習を繰り返す。
■ボールの横に軸足がくるように意識し、蹴り足は、力まず振り抜く
蹴り足は足の内側(インサイド)で、蹴る時は正面に振り抜き、おへそと軸足は、正面に向ける。軸足は、しっかり踏み込み動きながらでもボールの横に置くように心がける。蹴り足をボールを押し出すように蹴る。
[練習方法2]
二人一組でボールを1個を使用。前に進む味方に向かってパスを出す練習。パスを出した人は、次にパスの受け手になるように前進。慣れてきたら、先生やコーチが中央に立って、DF役をしたり、DF役としてコーンなどを配置する。 DF役の人やコーンにボールをあてないように、パスをしながら前進する。
■動いている味方の少し前にパスを出す
歩きながら蹴る動作の中で、力まず押し出す。練習を通して振り抜く感覚をつかむ。強いボールを蹴ろうとして、大きく振りかぶるとボールに当たりにくくなるので注意。
■パスの正確性を高めるには、蹴る瞬間までしっかりボールを見る。
ボールを蹴る前に味方がどこに走ろうとしているのか、相手のプレーヤーはどこにいるのかを見極めてから蹴る。いつボールから目を離して、すぐに何をとらえるのかそのタイミングが重要。